3週間のサマーブレイクが開けた。
後半戦のスタートを切るのは、狭くトリッキーなコースレイアウトとバンク角のついたコーナーが特徴のザントフォールト。
地元の歓声を背に受けるフェルスタッペンが意地を見せるのか、それとも好調を維持するノリスやメルセデス勢が逃げ切るのか。
さらに日本ファンとしては、急遽レーシングブルズから代役での参戦が決まった角田裕毅の走りに注目せざるを得ない。久々の実戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、期待と不安が入り交じる中で週末を迎えた。
なお、今季が最後となっている。特徴的なバンクのあるオールドサーキットがまた一つカレンダーから無くなることはとても寂しいが、その姿を存分に目に焼き付けて楽しみたいと思う。

(ここから先はレース結果を含みます。未視聴の方はご注意ください!)
激闘のザントフォールト
レースは序盤から波乱の展開となった。
スタート直後の1コーナーでは中団グループで接触があり、母国グランプリのフェルスタッペンが早々にレースを終えるまさかの事態に。地元ファンからは悲鳴が上がった。
フロントローから出たノリスは冷静なタイヤコントロールを見せ、ピット戦略を含めて後続との差をしっかりとコントロール。
中団グループでは、12番手からスタートした角田が序盤から積極的な走りを見せ、一時ポイント圏内に迫る展開となったが、レース終盤にかけてペースを維持できず徐々に後退。一方でアロンソは赤旗後、実質1ストップを成功させ、今季2度目の入賞。徐々に戦えるマシンになってきていることを証明してみせた。
後方では2番手スタートのラッセルとアントネッリのメルセデス勢、さらにはハミルトンらフェラーリ勢が接戦を繰り広げたが、ノリスがリードを維持したまま72周を走りきった。
レース結果
トップ10の順位は以下の通り。
| 順位 | ドライバー | チーム |
| 1 | L.ノリス | マクラーレン |
| 2 | K.アントネッリ | メルセデス |
| 3 | G.ラッセル | メルセデス |
| 4 | L.ハミルトン | フェラーリ |
| 5 | C.ルクレール | フェラーリ |
| 6 | O.ピアストリ | マクラーレン |
| 7 | L.ローソン | レッドブル |
| 8 | N.ヒュルケンベルグ | アウディ |
| 9 | F.アロンソ | アストンマーチン |
| 10 | P.ガスリー | アルピーヌ |

まとめ
フェルスタッペンの早期リタイアは予想外だった。地元での走りに期待していただけに、この結果は少し寂しいものがある。
一方でノリスのレース運びは非常に安定していた。ハンガリーからの連勝で、マシンとタイヤの理解度が一段と深まっているように見える。
そして、注目の角田裕毅だが……メディアでは「急な代役としてはまずまず」といった好意的な評価も一部で見られるものの、個人的には正直言って期待ハズレだった。
ワンチャンスを掴んで来季のレギュラーシート手繰り寄せるための走りを期待していただけに、ポイントを逃して11位に終わったこの結果は重い。シート復帰の道筋はかなり遠ざかってしまったというのが冷徹な現実だろう。
夏休み明けの一戦としては見ごたえがあったものの、日本人としては少し苦い後味の残るグランプリとなった。
フェルスタッペンの巻き返しはもちろん、マクラーレンとメルセデスがどこまでポイントを伸ばしてくるか、次戦以降の展開を静かに見守りたい。